本日、日経新聞の一面にこのような記事が出ました。
スマホ割安利用促進、総務省方針 回線賃借料を半額に :日本経済新聞
これで、SIMカードを販売するMVNOには、かなりの追い風となることでしょう。
まず、大事な点として、
これらの会社が提供するSIMカードを使うには、【SIMフリー】の端末を準備する必要があります。
SIMフリー:
SIMカードの種類を選ばずに使える携帯電話、またそのシステムのこと。SIMカード(Subscriber Identity Module Card)とは、電話番号などの識別情報が記録されたICカードのことで、このカードを差し込むことで携帯電話が使用可能になる。電話機の中には、特定のSIMカードだけで利用できる機能が組み込まれており、これをSIMロックと呼ぶ。
(SIMフリー とは – コトバンク http://kotobank.jp/word/SIM%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC)
日本では、通常契約する端末には「SIMロック」がかかっています。
このSIMロックがかかっている端末では、SIMカードはあらかじめ各キャリアのモノが入っており、自由に変更することができません。
ドコモなどでは、SIMロックを解除するサービスなども提供されています(iPhoneは対象外)
SIMロック解除の手続き | お客様サポート | NTTドコモ https://www.nttdocomo.co.jp/support/procedure/simcard/unlock_dcm/#notice01
さらに最近、iPhoneのSIMフリー版が日本でも正式に販売されるようになりました。
そこで、SIMフリー版のiPhoneを使う場合のケースを見ていきたいと思います。
SIMフリー版iPhoneを購入する
SIMフリー版iPhoneは、Appleストアから購入することができます。
iPhone 5s – ゴールド、シルバー、スペースグレイの新しいiPhone 5sを購入する – Apple Store (Japan)
16GBモデル 71,800円、32GBモデル 81,800円、64GBモデル 91,800円(全て税込)
(※Appleローンを使うと、分割でも支払い可能です)
iPhone 5c – ホワイト、ピンク、イエロー、ブルー、グリーンのiPhone 5cを購入する – Apple Store (Japan)
16GBモデル 60,800円、32GBモデル 71,800円(全て税込)
(※Appleローンを使うと、分割でも支払い可能です)
SIMカードを購入する
SIMカードは各通信会社もしくはMVNOから購入することができます。
主要キャリアでの契約も可能です。
SIMフリー版iPhone 5sをドコモ・au・ソフトバンクで契約した時の料金をまとめてみた : ギズモード・ジャパン
ここでは、MVNOの大手「日本通信」からSIMカードを購入した場合を見ていきましょう。
SIMカードには、大きく分けて
「データ通信専用」と「音声通話も可能」の2タイプに分かれます。
ここでは、音声通話ができるSIMカード『スマホ電話SIM フリー通話』を例にみていきましょう。
Amazonやヨドバシカメラなどで購入することができます。
①SIMカード代
SIMパッケージ料金 3,000円
②月額料金
月額基本料 1,560円/月 通話料 20円/30秒
データ通信速度 200kbps データ量 無制限
※3G高速オプション 追加料金 1,560円 データ量 3GBまで 速度制限無し(LTEなど)
《月額料金の目安》
①基本プランで30分通話した例
1,560円+1,200円(30分電話した)+3円(ユニバーサルサービス料)= 2,763円
②3G高速オプションを追加して、30分通話した例
1,560円+1,560円(3G高速オプション)+1,200円(30分電話した)+3円(ユニバーサルサービス料)= 4,323円
まとめ
ここまで、SIMフリーのiPhoneを購入して、MVNOからSIMカードを購入するまでの流れをみてきました。
まずiPhone5Sの16GBモデルを例にすると、
端末購入:71,800円 + SIMカード購入:3,000円 = 初期費用 74,800円
月額料金:基本料 1,560円+通話料(+高速通信オプション)
となります。
結構初期コストが高いことがおわかり頂けるかと思います。
ちなみに、iPhone5S 16GBモデルの端末料金を24回の分割払いにすると、
第1回目のみ 4,298円 で、第二回目以降は分割支払金が 3,100円 になります。
SIMカードの月額料金と合わせると、毎月の支払が大体 4,660円+通話料ぐらいになりますね。
例えば、ソフトバンクでの通常契約だと、6,755円+通話料ですので、
確かに2000円ほど安いですが、通信速度の制限なども考慮する必要があります。
また、今回は通話可能なSIMカードを取り上げていますが、通話はしないからデータ通信のみ使えれば良いという場合、更に安くなります。
もう一つのメリットとしては、
「海外で現地キャリアのSIMカードが利用できる」という点。
こちらは、海外に良く行かれる場合、それだけメリットも多くなりそうですね。
今回は、通話可能なSIMカードを使った場合の流れをみていきました。
さらに、今後利用料の割引の見通しもありますので、今後の値下げにも期待しましょう。